道北へ ①

コンバンワ かなり更新が滞ってしまいました
稼業が忙しく、今夏は兼業も数年ぶりに復活
てか本業が不振なだけですが
その慌ただしい日々も9月中旬には落ち着き
今シーズンずっと温めてきた道北探訪を計画

しかし4泊5日の日程で移動が往復2日
何せ北海道の南角から北角まで約7時間の運転で
20年程前に猿払にイトウ釣りに行って以来の道北の地(当時は10時間ほどだったか)
中3日の滞在中雨なら×だし、移動の初日に大雨でも増水で×という難しい条件の日は中々都合良く現れず
月末は消費増税の駆け込み受注も予想されて焦り気味の日を送っていましたが
漸く天気が続く予報の9/25~29日に決めたのが出発2日前でそれも受注次第では27日に帰らなければならないかもという厳しい計画になりました
まずは稚内のH澤名人を訪問し翌日はウソタン砂金地、名寄市の宿に向かう途中でペーチャンに立ち寄るというまでの予定で
朝4時に出発。ルートは日高道道央道~深川留萌道~232号で日本海側北上~幌富バイパス~40号で稚内市到着は11時でした
宿を確認して土産を買い、昼食とってからH澤名人宅へお邪魔しました

まずはゆり板を見せてもらい由来や形状、使い方の説明を受けてひとつ思い出した
〔あれは歴舟で掘り始めた翌年、河原に着いたら体験地の少し上流で流芯掘りしてる女性掘り師を発見。その鮮やかなゆり板捌きに思わず見とれてたら、盤を浚い終えたのかメガネで残りを回収して上がってきて長老達と談笑してる…後で聞けば道北はウソタン砂金地でゆり板の修行したという某女史だった〕
歴舟の板との比較では少し長く、深さは浅く口にかけて浅くなり縁も低く、内側両外縁が僅かに膨らんでいて、頭に口側から向かって見て左側に砂金回収の切れ込みが入ってる
名人曰く「頭を左手に持って水流の中で振ります、引く時はなるべく水平に、歴舟のように後ろを上げてはいけません」
微妙な膨らみは砂鉄を流し易くする為
切れ込みは頭を下にして左側に傾けて回収する為にあるのだと
う~ん中々手強そうだが翌日のウソタンでじっくり教えて貰いました
あとはウソタン砂金地の過去の少し寂しい話など伺い自作した大量のゆり板や道具類を拝見
驚いたのは作成時の手際良さ。3日で1枚仕上げるとの事。不器用な自分はただ感心するばかりでした
まぁ歴舟も道北もゆり板の基本は流し掘りのネコからの仕上げ回収
ここの伝来は山形の小泉衆であり、かの渡辺良作達もこの地で使った物の形状が今に伝わってると
歴舟の板は頭の両側が斜めに切り落としてなく、深めで縁がここより高く、仕上げで多少強めに振っても縁で砂金は止まる
形状は東北太平洋側の宮城や岩手の物に似てるような気がするが…
名人には前日突然の訪問連絡にもかかわらず大変丁寧にご教示して頂きあっという間の3時間でした

道北② ウソタン砂金地の実践に続く