道北へ ③

2日前に行くと決めた時からそうなる予感はしてた

まず中頓別、浜頓別、枝幸周辺の宿が取れなかった
稚内市内やその周りも満室で、この時期に車泊は嫌だったし で結局予約取れたのは稚内北防波堤近くの旧繁華街にあるゲストハウスと2泊目の名寄市ビジホだけで3泊目は日本海側と思ってたけどやはりどこも満杯
稚内市旧繁華街に夕食で外出したら、平日にもかかわらずビジネス風、観光客、外国人等で結構な人出があり、満室もむべなるかなと

で本日2日目のウソタンから名寄に向かう頃には山間の日も翳りはじめてペーチャンに1人で向かう気は失せ
ホテルに着いて転送されたFAX見たら翌日昼迄に戻らなければ月末の発送に間に合わないと判断
3日目以降の計画はダメになりました

それでも行ったのはウソタン砂金地の体験がどうなのか、ゆり板の違いは?
いやさ道北の砂金にかかわる人達と出会ってその心意気を是非感じたかったからに他なりません
S野名人は開始からいつ何人来るか判らない中、体験者に教えながら、採れれば共に喜び、手が空けば黙々と石起こして積みながら内側の表面をならして場所を作ってチェストハイウェイダーで流れに浸かりゆり板振って砂金の有無を確認し、体験は明日でシーズンオフにもかかわらず昼食時以外最後までそうしてた
お客さんの対応は穏やかで必要以上に絡まず
とても参考になりましたし
その雰囲気、態度であらかじめ聞こうと思ってた子細な事など問う気にもなれず
まさに名人でした
帰りがけ深々頭を下げたら握手までして頂き感動しました


H澤名人は
突然の訪問にもかかわらず、若輩者にも大変丁寧に対応して頂き
あの体験地の設備や環境、体験し易い快適な美しい河原の整備に尽力された事
自身口にはしなかったけど
昨日k倉さんからコメント頂き知りました
ウソタン砂金地が何故今に至ったかの少し寂しい話も聞いて、歴舟のこれからの体験に生かして行きたいと強く思いました
この2日間で道北砂金にかかわる人達の心意気をしっかり感じて
これからの日々の糧にします
ありがとうございました

というたった2日間の短い探訪は終わり
来年迄に道北型ゆり板を1枚彫り上げて持参し、必ず再訪したいと
最低1週間は必要で やはり6月か9月かな

道北へ ②

稚内市の宿で目覚めたのは7時過ぎ
いつもは5時位に起きるけどやはり前日の運転で疲れた?かも

いつも通り起きたら宗谷岬回りでオホーツク海を南下して向かおうと思ったけど
空港~宗谷丘陵を横切って浜鬼志別の北から海沿いを浜頓別に向かうルートに変更

で、9時5分前にウソタン砂金地ゴールドハウス前P到着
今日も快晴で寒くもなく良い掘り日和だ
前日H澤名人から、教わるならS野初代大統領がいいよと言われたが3人だかの回り番で上手く巡り合えるか?
予めサイトの画像みたら貸与のは黒い昔のいわゆる(ドカ長)だったので持参のウェイダー履いて受付へ
で、中で準備してたのがまさしくS野名人
こりゃ幸先いいと小屋でゆり板とカッチャの品定めして、長めの柄を選んだのがまさかの名人専用で
結局車に戻り先日研ぎ上げたマイカッチャ持参して川へ

流れは適度、水中に盤もちらほら見えてしかしそこは石を並べて掘り場所を作って掘られた箇所であった

「普段は歴舟で掘ってます、前日H澤名人宅で色々聞いて、ゆり板も見てきました、今日は振り方のご指導よろしくお願いします」

名人は持参のカッチャ見て、水中の堀り方は教えなくても出来る?と判断したのか
徐に板を水中に置き掘り始め、振り始めに
「引いた時の水面からの板の位置を見てね、で、歴舟みたいに後ろ上げないで、流れの中だから強く引かないでほら、こんなふうに」

なるほど

で盤の脇の続き掘り始めたら、すぐ横の石の内側の中心部から外側に沿って白い濁り出るまで掘るのだと

言われたまま掘っていよいよ揺する
歴舟はこの頃は陸掘りで土砂が乾いてるので水中で充分撹拌して上の砂利を除けるが
ここは水中なので上だけ取って軽く揺すり
言われたままに横流しすると思わず後ろが上がり気味に振ってしまう
と、土砂が多く流れてしまうのでなるべく水平に、水面と板の位置に気をつけて振ると
なにやら黒い斑点付いて鈍く光る砂金?3㍉位で厚みも少しある
名人に見せるともうあったのかと
で、左親指で板に挟んで振り続けたら
2つ目が見えてきた、なるほど砂鉄の抜けは良い、立て流して回収…粉金もある、あぁスポイト忘れたわ

掘り続けると1回振る度に細かいけど1~2個入ってる
そのうちに体験の若いカップルがきたので
名人はそちらに、掘ってるうちに気付いたが
盤まで掘らなくても石が組み合って土砂が締まった硬い部分
石起こすと白い濁りが出る所の上に砂金はあるようだ
試しに見えてる盤上にカッチャ入れたけど硬い岩で凹凸だらけ、なるほどこりゃ刃がたたないな
歴舟の泥岩なら盤ごと削れるけど

その後どでかいハーレーで着いた若い体格もバイクに似た(微笑み)女性が加わる
何と立て続けに3~5㍉のを数個出す
いるんだな~歴舟でも同じ初心者で同じ場所掘ってても出す人と出さない人
てか、持ってる人と持たざる人…世間何処も同じですね
S野名人は最後に、手を付けた場所を差して
もうシーズン終わりだから浚ってしまってね
いいサイズあるかもと言うので車から歴舟流芯掘り用の大揺り板と石抜き道具持って来てガンガン掘るも、粉多数で10個以上ある時も
スポイト忘れたのが悔やまれる

まぁどちらかと言えば(持たざる人)の範疇に入るので結局最初の1個だけであとは粉~2㍉弱、数はそこそこあるので佳しとしよう

その後ゴールドハウスで名人から初心者体験に纏わる様々な話を伺い、歴舟の長老達にもくれぐれも宜しくと握手までしてもらい
あっという間の1日でしたがとても良い(道北初心者体験)でした

え?もう帰るの? 拙いまとめ 道北へ③に続く

道北へ ①

コンバンワ かなり更新が滞ってしまいました
稼業が忙しく、今夏は兼業も数年ぶりに復活
てか本業が不振なだけですが
その慌ただしい日々も9月中旬には落ち着き
今シーズンずっと温めてきた道北探訪を計画

しかし4泊5日の日程で移動が往復2日
何せ北海道の南角から北角まで約7時間の運転で
20年程前に猿払にイトウ釣りに行って以来の道北の地(当時は10時間ほどだったか)
中3日の滞在中雨なら×だし、移動の初日に大雨でも増水で×という難しい条件の日は中々都合良く現れず
月末は消費増税の駆け込み受注も予想されて焦り気味の日を送っていましたが
漸く天気が続く予報の9/25~29日に決めたのが出発2日前でそれも受注次第では27日に帰らなければならないかもという厳しい計画になりました
まずは稚内のH澤名人を訪問し翌日はウソタン砂金地、名寄市の宿に向かう途中でペーチャンに立ち寄るというまでの予定で
朝4時に出発。ルートは日高道道央道~深川留萌道~232号で日本海側北上~幌富バイパス~40号で稚内市到着は11時でした
宿を確認して土産を買い、昼食とってからH澤名人宅へお邪魔しました

まずはゆり板を見せてもらい由来や形状、使い方の説明を受けてひとつ思い出した
〔あれは歴舟で掘り始めた翌年、河原に着いたら体験地の少し上流で流芯掘りしてる女性掘り師を発見。その鮮やかなゆり板捌きに思わず見とれてたら、盤を浚い終えたのかメガネで残りを回収して上がってきて長老達と談笑してる…後で聞けば道北はウソタン砂金地でゆり板の修行したという某女史だった〕
歴舟の板との比較では少し長く、深さは浅く口にかけて浅くなり縁も低く、内側両外縁が僅かに膨らんでいて、頭に口側から向かって見て左側に砂金回収の切れ込みが入ってる
名人曰く「頭を左手に持って水流の中で振ります、引く時はなるべく水平に、歴舟のように後ろを上げてはいけません」
微妙な膨らみは砂鉄を流し易くする為
切れ込みは頭を下にして左側に傾けて回収する為にあるのだと
う~ん中々手強そうだが翌日のウソタンでじっくり教えて貰いました
あとはウソタン砂金地の過去の少し寂しい話など伺い自作した大量のゆり板や道具類を拝見
驚いたのは作成時の手際良さ。3日で1枚仕上げるとの事。不器用な自分はただ感心するばかりでした
まぁ歴舟も道北もゆり板の基本は流し掘りのネコからの仕上げ回収
ここの伝来は山形の小泉衆であり、かの渡辺良作達もこの地で使った物の形状が今に伝わってると
歴舟の板は頭の両側が斜めに切り落としてなく、深めで縁がここより高く、仕上げで多少強めに振っても縁で砂金は止まる
形状は東北太平洋側の宮城や岩手の物に似てるような気がするが…
名人には前日突然の訪問連絡にもかかわらず大変丁寧にご教示して頂きあっという間の3時間でした

道北② ウソタン砂金地の実践に続く

増水後の大樹

結局 18日(日)は水位下がらず?(平水より30㎝高いだけで)河原は立ち入り禁止
久しぶりに浜砂金場所に向かう。しかしまだウネリが収まってないので最奥の場所へ入る
ここは防波堤の内側に中礫が堆積してる下層に含砂金砂鉄が薄くある箇所で、本来ならツルハシで固く締まってる礫層を崩して掘るが持参し忘れたのでチョー軽バールの長いやつで突き崩しての土木作業(笑い)
で、流れの沢までベンゾー2個分運び、落ち込みを掘り広げてそのまま浸けて塩抜き(笑い)を2時間位。別の容器に入れた砂鉄をゆり板で少しずつ淘汰しながら時たまかき混ぜたり四辺を蹴飛ばしたり叩いたりして30分前には石鹸の小片を投入し、大まかに砂金を沈ませて水を切ってから下層5~6㎝を残して上を排出して、ここは流れが細いので持ちかえってから近くの小川でゆり板で淘汰します
で、体験地に戻るもゲートが閉まったままで、管理人の目を盗んでカッチャと板だけ持って徒歩で神威大橋下流
1m70㎝程度の増水では大量の堆積土砂はほとんど動き無く、玉石集積辺りの上の砂が減ってる程度でした
翌日月曜の体験は本州からの親子連れ(まだ夏休みだよね)
お子さんが先行、逃げ切り(笑い)3~4ミリのも数粒採れて大満足で終了しました
ただし前日の探索で何ヵ所か出た穴を目印しておいたがそこからは余り出ずという
まだまだ見極めが甘い結果でした

台風で増水

公私共忙しく、悪天候も続いたりと中々掘りに行けない毎日でしたが
台風一過の増水が収まるのを待って始めようかと

今回の台風は風より雨が主で、日高各河川はかなり増水、歴舟川はおおよそ1m70㎝水位上がりました
近間は減水が遅いので明日は浜砂金か…時化が収まらないなら(月)に体験が一組あるので歴舟川原で寄せ場探索か
天気は回復して晴れの予報なので久しぶりに掘れそうだ
増水後はどの辺に寄っているか楽しみですね。

第40回歴舟川砂金掘探訪会

日高の探査も半分終了
詳細は書きません。何故なら非常に不愉快なコメント付いたので記事ごと削除しました
ひとのブログで他人の悪口まで言う輩がいるとは知りませんでした
場所が特定できてるならどうぞ来て掘って下さい
「この川は俺の許可なく掘っちゃいかん!」なんてくだらない事は言いませんよ
但し自己責任で羆とスズメバチにはご注意を
で、第40回を迎える砂金掘探訪会は雨は降っても明日は大したことはないと
問題は上流の日高稜線上の雨による増水
今のところ水位は平常値ですがレーダーと水位データとを注意しながら備えたいです
掘り場の状況は昨年より良いです ゆり板振る水場も近いし極たまには良い粒も採れてます
事無く終了するのを祈ってます

歴舟川 尾田砂金掘り友の会

6月初旬からの砂金掘り体験に向けて
ゆり板や カッチャの手入れと掘り場の確認に行って来ました
で、結局新たな場所は見つけられず
今月末までに探索を続ける事になりました
探訪会は特に新しい企画は無しで、河原の補修工事も終わったので定員は100名に戻すとの事でした
今年は暖冬小雪で大増水せず
板氷の流下も無かったので厳しい年かなと
河岸段丘とかがポイントになるかもです